少し古くなりますが、ジャンケン動作と掛け声がどのように同期していくのかという発達的研究を興味深く読んだことがあります。幼児が大人とジャンケンをするとき、発達の初めは動作が同期し、掛け声は後から合わせられるようになるというものでした(藤田,1989)。
ジャンケンは、手のひらを同時に出さなければなりません(遅れると後出しになってしまいます)。そのために、掛け声をかけますが、実は掛け声よりも動作の方が重要だということです。
コミュニケーションを成り立たせているもののうち、視覚情報が5割、聴覚情報(声の大きさや口調など)が4割、メッセージとしてのことばは1割と言われています。
コロコロも、ことばを使わずに相手に合わせる遊びです。言葉を使わないやりとりをノンバーバル(non verbal)コミュニケーションと呼んでいます(バーバルは「言語」という意味です)。
コロコロで遊ぶ中で、相手の様子に気づいたり、相手に合わせたりという経験ができればいいなと思います。
前の記事 | 次の記事
Comments