「コロコロ」で穴から落とさずに上手に運べたり、うまく目的の穴に落とせたりするためには、相手の動きに気づいて自分の動きを調整することが必要と書きました。
この遊びをした時に、「こっちに かたむけて」「もっと こっち」などのことばが発せられることはほとんどありません。それでも“一緒に”“協力して”穴に落とす(あるいは落とさない)目的の行動ができるのはなぜでしょう。
ことばを発しなくても、ボールや穴ばかりを見ていた子が、一瞬相手の顔や動きを見る(視線を送る)ことがあります。私たちが注目しているのは、そんな瞬間です。
そこには、ことば以外のコミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)があるからです。
「コロコロ」の遊びは、一人だけではなく、誰かと一緒に遊ぶ、コミュニケーション(必ずしもことばでなくてもよい)の遊びでもあるです。もちろん、操作性(視覚-運動の協応、肩や腕の動き、動きの調整力など)も必要になりますが、それはまたどこかで書くことにします。
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